擬似乱数生成法の考察(II) : 小型計算機用乗算型合同式法のパラメタ選択
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概要
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著者は, 乗算型合同式法による擬似乱数生成式: X_<n+1>=a・X_n mod mのパラメタa, mの選択法, およびその方法によって選択されたa, mの数値についてすでに本誌(Vol.17, No.9)に報告した. この前報では, 比較的長いレジスタを対象としたが, 数年来の小型計算機の目覚しい普及に伴い, レジスタ長の短い場合(8-, 12-, 16-, 20-および24-ビット)のための選択されたパラメタa, mの数値を提示して前報を補い実用に供する. この選択法は前報と殆んど同じであるが, そのあらましは, mとしてレジスタに収まるなるべく大きい素数を選び, このmに対するaとして(X_p, X_<p+1>, …X_<p+n-1>), p=0, 1, 2, …をn次元立方体(2⩽n⩽5)の中の点集合とした時に生じる超平面群の規則性が目立たないようなmの原始根で系列相関係数がなるべく小さいものを実験的に探索するものである.
- 1982-01-15