人間による乱数列をマルコフ連鎖としてみたときの特性
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概要
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本論文では, 人間の不規則なものを短時間で作り出す能力について, 情報理論的アプローチから解析した結果を述べてある. 不規則なものの例として乱数を採った. すなわち, 人間を年齢別に4つのグループに分け, 各グループごとに450人を対象として, 1桁ずつ順に手書きしてもらった乱数列を, マルコフ連鎖とみなしたときの特性を述べてある. 4つのグループは次のとおりである. (1)19〜20才の男子を, グループ1. (2)18〜19才の女子を, グループ2. (3)15〜16才の男子を, グループ3. (4)12〜13才の男女を, グループ4. また, 特性のおもなものは次のようである: 1)乱数列の最初の桁に書かれた数字は,'1'が他の数字と比べると断然多い. 2)2桁以上の連らなった数字の出現度数は, 同じ数字の組合せのものよりも, 昇順または降順の組合せのものが圧倒的に高い. 3)乱数列のもつ冗長度, すなわち系列依存性には, グループ間に明らかな差異がみられる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1979-01-15
著者
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