マルチステージネゴシエーションにおけるゴール間競合の検出
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概要
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分散ネットワークにおいて複数のエージェントが資源の割当を協調して行うマルチステージネゴシエーションにおけるグローバルなゴール間の競合の検出手法を提案する.マルチステージネゴシエーションではどのエージェントも完全なグローバルな情報を持たず,各エージェントは自分の所における局所的な資源の割当を他のエージェントに通信し,お互いにその影響を交換しあうことによって全体として整合のとれた資源の割当を行う.この時,局所的な影響をどのように表現し通信したらよいかが問題となる.特に資源の割当の制約が強すぎてすべてのグローバルゴールを満たすことができない場合がでてくるため,エージェント間で交換する情報に基づいてグローパルゴール間の競合関係が正しく検出できるようにする必要がある.ここではマルチステージネゴシエーションの扱う問題の定式化を与える.そこではグローバルゴールはいくつかのグローパルプランを持ち,そのうちの一つを実行することによりそのグローバルゴールは満足される.各エージェント内での資源割当における選択を基にしてグローバルプランを表現し,それに基づいて各エージェント内での競合情報を表現し,エージェント間で交換することによって,グローバルゴール間の競合を正しく認識できるようにした.さらにその競合情報はグローバルゴールを満足させる解の探索にも有効である.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-10-15