HI設計チェックリストとその有用性の評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
コンピュータシステムの使いやすさや分かりやすさ(ユーザビリティ)を,誰もが客観的に手軽に評価できるHI(ヒューマンインタフェース)設計チェックリストを開発しその有用性を検証した.本チェックリストは,(1)専門家でなくとも使いこなせ,(2)信頼性・客観性の高い定量的な結果が得られ,さらに,(3)実際に,改善にまで直結できること,を主な目的に開発された.合計133のチェック項目により,画面(9セクション,69項目)と操作性(7セクション,64項目)がチェックできる.チェック結果は,先に開発したHI設計ガイドラインへの適合度を表わす定量的な値で得られ,チェック項目やセクション間のバランス評価,他システムとの比較評価ができる.一方,本HI設計チェックリスト自身のユーザビリティを検証するため,4名の被験者の,半年間にわたるチェックデータやチェック時間を分析した結果から,チェックリストの未経験者でも,インターフェースの不適合な箇所を,客観的かつ網羅的に,短時間で検出できることを確認した.また,HI設計チェックリストで,運用/開発中のコンピュータシステムのユーザビリティを評価した結果から,HI設計時に見落とされやすい(守られない)ガイドライン項目や,レビュー時に重点的にチェックすべき項目を抽出できた.これらのユーザビリティ評価を通して,HI設計チェックリストの有用性が検証できたと考えている.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-01-15
著者
-
加藤 秀一
NTTアドバンステクノロジ(株)メディア流通事業本部HITセンタ
-
小川 克彦
Nttサービス生産本部
-
加藤 秀一
Nttアドバンステクノロジ(株)
-
堀江 憲一
NTTヒューマンインターフェース研究所
-
木村 重良
NTT東京技術開発センタ
関連論文
- 見出しを活用したWEBの情報集約のあり方に関する一考察
- NTT-AT事業活動情報/AT-ソリューション IT時代の利用品質を志向して:ユーザ中心設計
- 電子本におけるグラフィカル・フィードバック・システムの提案と評価
- HI設計チェックリストとその有用性の評価
- HI設計チェックリストとそのユーザビリティ評価