対称型マルチプロセッサによるコレスキー分解の並列処理
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概要
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有限要素法を用いた大規模な数値解析では,連立方程式の求解部分が処理時間の大半を占める傾向にある.したがって大規模解析を実用手段とするためには,連立方程式をいかに速く解くかが重要な課題となる.本論文では対称型マルチプロセッサを構成する並列コンピュータCONVEX SPP1OO0を使用し,有限要素解析における剛性マトリックスのコレスキー分解の並列処理による高速化を検討した.まず各プロセッサ間の同期をとる方法として一般的な,バリアを使用した場合の評価を行ったうえで,さらに効率的なアルゴリズムとしてイベントカウントを使用する方法を提案し,その効果を実証した.たとえば本論文で扱った最大規模の有限要素モデル(14,739自由度)の解析では,8プロセッサの使用によって約7倍の加速率を得た.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1997-01-15
著者
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