メイン・メモリの論理構造
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
計算機の構造は複雑化する一方であり,その主要な構成要素であるメモリの構造にも新しい技術,新しい概念がつぎつぎに採り入れられ,ひとつひとつを追いかけることが難しくなってきている.しかし,このような複雑化は無秩序に進んでいるのではなく,これらの構造をいくつかの階層に分解して整理してみれば,それぞれの階層内部での構造変化は意外に単純なものであることに気付くはずであるたとえば,計算機のハードウェアからアーキテクチュアという階層が分離されたことによって,プログラマーは計算機の構造に対して以前にくらべはるかによい見通しをうることになった.アーキテクチュアはハードウェアからその論理的な性質を抽象したものである.このような抽象化を段階的に積み重ねて構造的な見通しをよくすることは,ソフトウェアにおいてはプログラミング手法として利用され始めてきているところで,Dijkstraのストラクチュアド・プログラミングとして広く知られるようになっている.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1975-04-15