(5)キク分離半身萎凋病菌のコギク品種に対する病原性
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概要
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8月咲きコギク8品種の半身萎凋病に対する感受性を明らかにするため,キクから分離された半身萎凋病菌(Verticillium dahliae)2菌株を用いて接種試験を行った.すなわち,PSA培地上で形成させた分生胞子の懸濁液に根端を切除したキク苗を浸漬し,市販の育苗土を詰めたプランターに植え付けて発病程度を調査した.対照として秋咲き輪ギク品種「神馬」を同様にして接種した.結果,用いた菌株によって発病程度に差が見られたが,開花期において,いずれかの菌株に対し中位葉まで発病を認めた品種は「むさし」,「よいこ」,「ななみ」,「まつかぜ」及び「ほたる」であった.一方,両菌株に対し下位葉のみの発病にとどまった品種は「いそべ」,「えりか」及び「かおり」であった.対照品種「神馬」では,1菌株で上位葉まで萎凋が進展した.接種株はいずれも無接種に比べ葉色が淡くなり,一部の品種を除いて草丈が抑制された.
- 日本植物病理学会の論文
- 2003-02-25
著者
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