Ameba : 大規模アドホックネットワークにおける効率的なアドレス割当て方式(無線・モバイルネットワーク)
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概要
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MANETの基盤技術となっているパケットのフラッディングは到達可能なホストすべてにパケットを伝達することを保証する.到達性を重要視するルーティングプロトコルにおいてフラッディングは非常に有効であり,未知ホストの発見などの重要な役割を担っている.一方,フラッディングはアドレス割当てにおいても利用されている.しかしその多くは,フラッディングの到達可能なホストにしかパケットを伝達できないという特徴を受け継いでいるため,アドレス割当てにおいて最も重要である唯一性を保証する機構が十分ではない.本稿ではアドレス割当てにおいてフラッディングを利用することが唯一性を保証できないことを問題点とし,またネットワークの規模が大きくなるほど,パケット数が二乗に比例して増加しネットワーク資源だけでなく消費電力の観点でも非効率的であることを指摘する.本稿で提案するAmebaはアドレスをブロック単位で割り当てることにより,特定のサーバを持たずに分散的にアドレスを割り当てることが可能となる.またフラッディングを利用しないため,大規模ネットワークにおいてはフラッディングを利用した従来方式と比較してアドレス割当てに利用するパケット数を大幅に減少させることが可能となる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2004-05-15