ベストエフォート型移動通信におけるフィードバック型動画像ストリーム制御の検討(<特集>次世代移動通信ネットワークとその応用)

概要

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ベストエフォート型移動パケット通信において動画像ストリームサービスを提供する場合,無線リンクの帯域変動や遅延変動の影響による動画像ストリームの再生品質の劣化を防ぐこと,すなわち,与えられた帯域や遅延の中で可能な限り動画像品質を保証することが重要となる,そこで,本論文では,ベストエフォート型移動パケット通信を対象とした動画像ストリーム制御方式を提案する.提案方式では,まず,輻輳の起こる可能性の高い基地局ノードのバッファ量の推移を周期的にモニタリングすることによりレート変更のタイミングを検出し,ゲートウェイへ通知する.続いて,ゲートウェイでは,通知情報やその時点での送出レートをもとに,動画像ストリームの送出レートを再計算する.このとき,ゲートウェイでは,優先度の高い動画像フレームを配信することにより,動画像ストリームを設定された送出レート内に抑えている.さらに,本論文では,提案方式による動画像ストリーム制御を行った場合の有効性を,ベストエフォート型移動パケット通信を想定した計算機シミュレーションにより検証する.シミュレーション結果から,各ユーザへ配信するデータ量が適切に調整され,無線リンクの変動により生じるフレームロスが抑制されることを示すとともに,提案方式における各種パラメータの設定値に関する考察を示す.
一般社団法人情報処理学会の論文
2002-12-15

ベストエフォート型移動通信におけるフィードバック型動画像ストリーム制御の検討(<特集>次世代移動通信ネットワークとその応用)

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