公共施行による土地区画整理事業の進展と住民意識の形成・変化 : 浜松市東地区土地区画整理事業を例に
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概要
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本研究は,既成市街地の再開発を目指す都市計画事業が関係する住民の高い満足度の下で実施されるための方法論の提示を目指し,公共施行による浜松市東地区土地区画整理事業を対象に,事業の進展による住民意識の形成・変化を把握しその要因を分析したものである.東地区では住民間に意識の形成に違いが見出され,また住民と行政当局との間では計画に対する理解度のレベルが異なっていた.これらが事業の長期化や人口流出を招き,ひいてはコミュニティの活力を低下させる一因となっている.事業に対する住民の満足度を規定する条件は,影響の強い順に「ソフト的環境」「ハード的環境」「個人的環境」というフレームにまとめられる.住民の事業に対する評価には,共通して都市基盤の整備の進展が肯定的な要因となり,一方で社会的生活環境の悪化が否定的な要因となっていた.
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