地域振興策としての湘南ブランド商品開発事業 : その評価をめぐる行政と参加企業の見解の相違
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概要
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本論は, 地域振興事業の一例として, 神奈川県の湘南ブランド商品開発事業の形成過程, 運営, 成果などを検討した.そして, 当事者である県商工部, 地元自治体・商工会議所・商工会, 参加企業の三者について, 事業に関する見解を比較検討した.また, 湘南の地域イメージの利用についても検討を加えた.対象とした時期は, 事業開始年度である1990年度から1995年度までである. 検討の結果, 事業の運営や成果をめぐって, 上記三者の間で見解にかなりの隔たりがあることが確認された.しかし, 事業の問題点などでは, 共通の認識もある.また, 湘南の地域イメージは, 本事業に十分には活かされていないようである.事業運営の仕方が, 地域イメージの利用の足枷となっている側面もあると思われる.三者が話し合いの機会をより多くもって事業をめぐる認識の隔たりを解消し, 地域イメージを十分に活用する方向で事業を展開してゆくことが必要であろう.
- 経済地理学会の論文
- 2000-06-30
経済地理学会 | 論文
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