マンション立地に伴う中心商業地縁辺部の再生過程 : 四日市市諏訪新道地区を事例として
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概要
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全国の中小都市において中心市街地の空洞化が問題になっている.その中で一部の地域では再生の兆しがみられる.かつては都市の中心的な位置にあった中心商業地縁辺部がその一つである.中心商業地縁辺部は,商業地と住宅地に挟まれたマージナルな地域であり,商業機能と居住機能の双方のポテンシャルを活かせるという地理的条件を備えている.本稿では,中心商業地縁辺部の一つである三重県四日市市の諏訪新道地区を事例に,店舗併用マンションの持つ多様な機能に着目し,その立地要因と周辺地域へのインパクトを明らかにするとともに,いかなる地域的要因が絡み合って中心商業地縁辺部の再生に結びついていくのか,そのプロセスを明らかにした.その結果,1)当地区は中心商業他のコンパクト化に伴いその縁辺部に位置することとなったが,都市のシンボル的空間であることから行政が環境整備事業や再開発事業を積極的に進め,それにより店舗併用マンションの供給が可能となったこと,2)店舗併用マンションの立地は地区の居住世帯構造に質と量の両面で大きな変化をもたらすとともに、従来の中心商店街としてのポテンシャルも作用して新たな商業機能の立地を促し,市街地再生につながっていること,が明らかになった.
- 2004-06-30
著者
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