多様解導出のための創発に基づく設計方法
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概要
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本論文においては, 従来の工学設計方法では適用の難しかった設計上流過程における多様解導出のための新たな設計方法を提案した.本方法は, 設計過程と創発過程の類似性に着目し, ボトムアップ過程とトップダウン過程の2つの過程を有する創発に基づく設計方法である.本方法を具体的な人工物設計へ応用するために, 自己組織的に多様な3次元形状を生成する多様解導出システムを提案した.本システムでは, 3次元セルラ・オートマトンと遺伝的アルゴリズムを組み合わせ, 生物の形態多様性を生起させる誘導と頂部支配を応用することにより多様な形状を自己組織的に生成し, さらに, 最適性規準法を用いることにより力学的に最適な形状を設計解として導出する.本システムを椅子の形状生成へ適用した結果, 強度を満足しつつ軽量化された構造面に評価の高い設計解だけでなく, 意匠面に対しても評価の高い多様解が導出されることが確認された.
- 日本知能情報ファジィ学会の論文
- 2005-10-15
著者
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