室内飼育下でのヒライソガニの繁殖と脱皮
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概要
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室内飼育下で,ヒライソガニの成体について個体毎の産卵,幼生放出,脱皮を調査した。産卵と幼生放出は,4月から11月にかけて行われた。脱皮はほぼ年中見られたが,冬には少なくなった。また,繁殖シーズンが終わると,大部分の個体が脱皮した。雌の各個体の産卵頻度は,体の大きさとは相関が見られず,むしろ脱皮を行う時期により影響されていると考えられた。雌の受精嚢内に貯えられている精子は,脱皮によっても失われず,この精子で3腹の卵を受精できる場合があった。
- 日本甲殻類学会の論文
- 1990-12-31