「判例データベース」にみる形態素解析技法の検証(テーマ : 電子商取引,コンテンツ流通,e-ビジネスおよび一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
一般的に「日本語全文検索用データベースは、検索速度と再現率の向上、適合率の低減問題が、経済的に成立するかのトレードオフ問題を解決することにあるとされている。多くの「全文検索用データベース」は、速度向上技法として「検索用インデックス・テーブル方式」を採用している。そのテーブル作成は「辞書」と「形態素解析ソフト」を使って機械的に処理している。本報告は、3種の異なる商用「判例データベース」を実務的な同一任意語で検索し、その検索結果から、検索用インデックスや前段階工程である「法律辞書」と「日本語形態素解析ソフト」利用の成果の出来映えを、構文解析的に比較検証したものである。検索結果が判例を探す目的に合致しているか…の視点で、商用「判例DB」の有用性を実測した。同一任意語検索における結果の考察から、独特の構文をもつ「判例DB」には、法律分野専門の「形態素解析ソフト」も必要であり、また「判例DB」の再現率や適合率向上のため、将来の「判例用連想語検索」への道程を示すものである。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2004-12-04