子宮平滑筋gap junctionによる細胞間結合と収縮活性の同期
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概要
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ヒトを含めた多くの哺乳動物の子宮平滑筋細胞では妊娠・分娩の進行とともにgap junction(GJ)が発育する.GJの出現とその透過性変化は,細胞間の構造的な結合のみならず,電気的,代謝的,さらには収縮活性といった機能的な面から見ても細胞間結合の調節に必要不可欠なものである.特にGJの出現と透過性の上昇による電気的細胞間結合の増加は,子宮の局所の平滑筋細胞に発生した活動電位を子宮壁全域に伝達させ,子宮全体として強力で同期性の高い収縮の発生へと誘導する.妊娠・分娩の進行に伴うGJの発育は子宮収縮の調節,ひいては陣痛の発来に重要な役割を果たしていると考えられる.
- 日本平滑筋学会の論文
- 2004-08-28
著者
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