SVE方式広ダイナミックレンジ撮像技術(テーマ関連/オーガナイズドセッション (3))
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概要
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Spatially Varying Exposure (SVE)方式広ダイナミックレンジ撮像技術の開発について報告する。昨今の画像センサデバイスの小型化、高画素化の傾向もあり、画素の大型化以外の工夫でカメラシステムの広ダイナミックレンジ化を実現する技術への要求は大きい。従来からさまざまなカメラシステムの広ダイナミックレンジ化手法が開発されてきたが、それらはいずれもフォームファクタの大きさ、動被写体アーチファクト、空間解像度劣化などの点において一長一短があった。SVE方式は、従来の空間分割多段階露光方式と同様にセンサ面に感度の異なる画素を配置することにより、特殊な光学系が必要なく、動被写体アーチファクトの問題がないという従来方式のメリットを継承し、それに加えて後段の画像処理を工夫することで、従来方式の欠点であった空間解像度劣化を低減させるという特徴をもった方式である。本報告では、筆者らがおこなったSVE方式のカラー画像センサへの対応と、RGBカラーCCD画像センサデバイスをベースにした試作SVE画像センサによる実画像評価について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2005-01-20