ダンゴムシの性分化機構 : 造雄腺と雄性徴との関係
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概要
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ダンゴムシの性分化の過程を光学顕微鏡で形態学的に観察した.孵化後,2回目の脱皮を終えた3齢の雌雄では内部と外部の生殖器官に性差は認められない.雄では4齢で内部生殖器官原基が精巣へと分化を開始し,5齢で雄の交尾器の伸長,6齢で分化が進行中の精巣の先端に造雄腺の形成が認められた.今回ダンゴムシの雄の性分化を観察した結果,造雄腺の形成が形態学的に認められる時期よりも早い発生段階において内部生殖器官原基が精巣へと分化を開始していることが判明した.
- 1995-12-15
著者
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鈴木 幸子
Biological Laboratory, Kanagawa Prefectural College
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山崎 建次
Department of Biology, Tokyo Metropolitan University