相模灘産オキナエビの1新種
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概要
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相模灘漸深海帯より得られた標本に基づきオキナエビ属の新種Nephropsis hamadai(新称:サガミオキナエビ)を記載した。本種は北部オーストラリアより記載されたN. serrata Macpherson,1993ときわめて類似するが、鉗脚の腕節、第二および第三歩脚の座節における形態の差異などから区別できる。また、インド太平洋に広く分布するオキナエビN. stewarti Wood-Mason, 1873にも類似するが、体毛が薄く、背面額角稜に微細な願粒に加えて3-4対の大棘を有する、短小で堅固な鉗脚を持つことなどの点から容易に区別できる。
- 日本甲殻類学会の論文
- 1994-10-26
著者
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渡部 元
Ocean Research Institute, University of Tokyo
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渡部 元
Ocean Research Institute University Of Tokyo
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池田 等
Hayama Shiosai Museum
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