遺伝的アルゴリズムを用いた航空機運航時刻表調整システムに関する研究
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概要
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本研究では,「遺伝的アルゴリズム」と呼ばれる最適化手法を用いた,航空機運航時刻表調整システム(=提案システム)について考察した.このシステムは,各航空路における混雑を時間軸上で平均化することによって,航空路管制における管制官の作業負担を軽減することを目的とするものである.本研究は,(1)航空機の運航管理に関する文献調査,(2)提案システムの構想の作成,(3)関係者に対するインタビュー調査,(4)インタビュー調査結果の分析,といった4つのフェーズから成る.本研究の結果,(1)現場調査の重要性,(2)システムの「5W1H」の明確化,(3)企画者の問題発見能力と問題解決能力のバランス取り,(4)関係者間の利害関係の調整といった,一般的なシステム分析業務において重要と思われる,いくつかの示唆を見出すことができた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-03-18