非線形力学モデルを用いた市場と組織の共振に関する研究
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概要
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市場と組織の関連性のなかで共鳴・共振現象に着目し、市場速度と組織速度が一致するときに、共振現象が発生し売上高が伸びるとする、非線形力学を用いた組織モデルを構築した。本モデルでは、組織速度を、投資とその回収からなる周期運動の速さとし、研究開発費と設備投資の和を売上高で除したものと定義とした。また、市場速度は、市場への新商品の投入間隔の逆数とし、これは業界各社の研究開発費と設備投資に比例することから、業界各社の組織速度の平均とした。次に、電気、化学、食品業界各社の財務データを分析し、市場と組織の共振現象や、利益拠出による共振の抑制など、本モデルの計算結果と財務データとの類似品を明らかにした。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2000-10-26