実践的行為としての情報システム設計 : エスノメソドロジー的一考察
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概要
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社会学の一アプローチであるエスノメソドロジーは、欧米を中心としてシステム開発関連の研究所に雇い入れられるなどの形でシステム設計者との協力関係が作られ、研究が進められている。研究領域は、CSCWが中心であるが、組織におけるコンピュータも含む協同作業という広い観点からなされていることが多く、情報システムの設計とも密接な関係がある。本報告では、状況における実践的行為の内在的な理解に感心を持つエスノメソドロジーを紹介した上で、情報システム設計との接点として、情報システム設計という行為がそれ自体協同作業であり、また規範を提示するという側面を持つこと、さらにエスノメソドロジーがめざす実践的行為の内在的理解がシステム設計に持ちうる意義、という二点を挙げ、それぞれについて考察を試みる。
- 1999-07-21