技術者の倫理
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
『科学技術者の倫理』(Harrisほか著、日本技術士会訳編、丸善刊)は、日本の技術者にとって刺激的である。アメリカの主要技術者団体の倫理規程には、技術者の責任について高度のコンセンサスが認められ、日本の技術者にもよくわかる。さらに重要なのは、倫理実行の手法であって、日本ではこれまで定見のない領域であり、その内容と真摯な姿勢とを学ぶべきである。法と倫理は、社会規範として補完関係にある。日本の課題として、第1に、学生がもつ法の知識について日米間に格差があり、工学教育に、技術業倫理ともに、技術者に適した法学教育を必要とする。第2に、法を表現する英語と日本語の関係が不安定であり、英語を媒体とするグローバル化時代の重要な課題である。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1999-01-30
著者
関連論文
- W18(2) 化学の未知をめぐる安全確保と被害者救済の課題(W18 技術の安全と技術者倫理,ワークショップ,21世紀地球環境革命の機械工学:人・マイクロナノ・エネルギー・環境)
- W18(4) 法律家の倫理判断の仕組み(【W18】プロフェッショナルの倫理)
- P08-(6) 内部告発 : 法と倫理の両面を見る(ワークショップ 技術者倫理をとりまく最近の動向,特別企画)
- 技術者倫理-だれのための, だれの倫理か
- 法律とエンジニアの倫理(技術/技術者倫理)
- 技術者の倫理
- "PL法施行2年の反省と対策"(その2)
- "PL法施行2年の反省と対策"(その1)
- 「法と化学技術」学際の開拓
- 新素材とPL法
- 製造物責任法の枠組み-法律と技術のかかわり-