グローバルスタンダードと経営倫理 : コンピュータ倫理に関する一考察
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概要
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IT (インフォメーションテクノロジー:情報技術) の進展は企業活動の革新を促進するとともに、ボーダレスな社会環境を形成することとなる。そこでは、コンピュータ利用に関する機密データの漏洩、不正プログラムの組み込み、ネットワーク利用による悪徳商法など、倫理的課題が新たに問題提起されている。一方、ITがもたらしたボーダレスな企業環境は、グローバル展開を進める企業に、ネットワーク上における情報のリアルタイム性を踏まえた倫理観だけでなく、企業の国際化に伴う現地適合の労働環境、製品輸出など進出先国家の文化・習慣などとの適合の必要性の問題から生じるグローバルスタンダードの倫理観を求めることとなる。本稿ではコンピュータ倫理に関する直接的・間接的な問題とそれらがもたらしたグローバル時代における企業倫理のあり方を考察する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1999-01-30