C^*アルゴリズムによるAND/OR木の探索および詰将棋プログラムへの応用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
人工知能研究の一分野である問題解決において、与えられた問題をいくつかのより簡単な部分問題に分解して解く過程は、AND/ORグラフの探索としてモデル化できる。AND/OR木の探索で解が一意的な問題や任意の解を求めればよい問題に対して、高速に解を求めるC^*アルゴリズムを開発した。これはMcAllesterにより提案された共謀数という概念に基づいており、人間の思考に近い探索手法で効率的に解を求める縦型の反復深化法である。多重反復深化法やハッシュによる動的評価などの手法により高速化している。またC^*を詰将棋を解くプログラムとして実装し、「続詰むや詰まざるや」の約200題を実際に解かせる実験を行ない、人間の専門家を凌ぐ解答能力があることを確認した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-06