RFIDタグを介した通信ポリシー予約型マルチアクセスシステム
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概要
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近年、身の回りにあるあらゆる「モノ」にRFIDタグを装着し、同RFIDタグからタグIDを近接通信により入手して、ネットワーク(移動体通信網)に接続してモノにリンクしたサービスを容易に利用できる環境が整いつつある。今後、モノに設置されるRFIDタグの数が大幅に増えると、モノにリンクしたサービスを利用するための通信量、同時アクセス数が大幅に増えることが予想される。しかし、このような状況下で、多数のユーザが多数のRFIDタグから得たタグIDに基づいてネットワーク上の多数のサービスを同時的に利用しようとした場合、現状利用可能な通信技術では、満足のいく十分な対応ができないという問題がある。そこで本稿では、通信品質、通信の形態(同時アクセス数等)、発生させる通信量、配信スケジュール、発生する通信料金(課金)に対する制約条件等を通信ポリシーとして予め予約して使用する通信リソースを予約確保し、同通信ポリシーにしたがって、(1)要求されるリアルタイム性、(2)きめの細かいネットワークの利用状況、(3)予約した通信ポリシーの達成状況、(4)RFIDタグやユーザの位置情報、に応じた配信制御を行う方式を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2003-03-06