高齢者の人間関係 : 独居後期高齢者事例研究
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概要
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この研究の目的は、地方都市在住の独居後期高齢者9ケースについてのインタビュウ内容のうち、主として高齢期の人間関係について、明らかにすることである。研究方法は、ライフコースアプローチを採用している。研究結果は、(1)子ども、特に、息子がいる場合は、息子に家を継がせたいという、「家」意識がある。(2)しかし、娘がいる場合、情緒的関係は、息子より娘との関係のほうが強い。(3)高齢者は、子どもの配偶者に対する気兼ね、夫婦二人暮しから継続された生活スタイルの確立などによって、子どもとの同居よりも、一人暮らしの生活を今後も希望している。(4)9ケースとも、加齢に伴う、身体的問題を抱えている。(5)9ケースとも、加齢に伴う、人間関係の範囲、行動範囲の縮小を経験している。(6)独居後期高齢者は、伝統的な行政主導の地域活動に対して、ほとんど、情緒的コミットメントをもっていない。
- 2004-03-25
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