京阪式アクセントにおける動詞の類推変化について
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概要
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京都方言の3拍動詞アクセントは,近世後期から明治にかけて二つの類推変化が起きている。一つは1段動詞に起きたHLL>LLH,もう一つは5段動詞に起きたHLL>HHHの変化である。同じ音調型だったものが,なぜ,どのようにして違う音調型になったのかを統一的に説明しようとするのが本稿の目的である。京阪式アクセントで見られるこれらの新しい形は,動詞の連用形がその式特徴を保ったまま無核化する「接続連用形」が生まれた後,その類推によって生まれたというのが結論である。
- 2004-01-01