近代における日韓両語の接触と受容について
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概要
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本稿は,19世紀末韓国語と日本語の接触および交流について考察したものである。本稿では,19世紀末日韓両語の接触の主な主体を,(1)外交使節,(2)日本への亡命者,(3)日本への留学生の三つのグループと考え,それぞれのグループに関連する資料を中心に調査した。考察の結果,近代において日韓両語の接触と交流は,日本に派遣された外交使節によって始まり,その後は日本に亡命した政治家や留学生などへと範囲が広がったということが分かった。また,近代において日本語の語彙はこれらの人々により,韓国語に持ち込まれたということも確認された。
- 2003-07-01