新しい内視鏡システム(<特集>手術支援環境)
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概要
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近年, 医学界では, 患者のQOLを高める要望が強くなっており, 検査や手術での「低侵襲化」が求められている. それに伴い, 広く普及してきた内視鏡へも高機能化することによる低侵襲化が求められてきた. ここでは, 最新の内視鏡システム開発にっいて紹介する. 2. 超音波内視鏡 1)開発背景 内視鏡の先端部に設置された超音波プローブによって, 体腔内から消化管内壁や隣接臓器を観察可能なことから, 体外式超音波プローブよりも高い分解能で超音波観察を行える超音波内視鏡が広く普及している. 2)超音波内視鏡の技術的進歩 超音波内視鏡の開発の変遷を示すと以下のようになる. 超音波内視鏡の開発の変遷は, 初めに超音波内視鏡検査の基本となるラジアル型が開発された. その超音波走査方式は, 一つもしくは複数の超音波素子を, ワイヤーを介してモーターで回転させるメカニカルスキャン方式であった. 次に, 超音波画像に血行動態を付加するカラードプラ機能を備えた電子スキャン式コンベックス型が開発された.
- 2005-05-01