TENS, SSP療法, イオントフォレシスに用いる機器(<特集>慢性疼痛治療における医療機器の現状と展望)
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概要
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20世紀半ばになりMelzackおよびWallによるゲートコントロール説が出されてから, 痛みの治療は新しい領域を開いた. 1967年, Shealyらは脊髄後索を電気刺激するdorsal column stimulationが強力な鎮痛効果を得ることを報告した. これは脊髄後索に電極を埋め込むので, 慢性疼痛患者に植え込み手術をする前に, その鎮痛効果を確かめる目的で, 経皮的電気的神経刺激法(transcutaneous electrical nerve stimulation, TENS)が行われた. ところが, その後TENSはそれ自体十分な鎮痛効果を発揮することが認められ, 広く普及するに至ったのである. SSP(silver spike pointel ectrode)療法は低周波電気刺激療法(surface acupuncture point stimulation therapy)の一つであり, 「刺さない鍼療法」の発想の下に, 1976年兵頭正義らによって考案された. これはSSPと呼ばれる金属製の特殊な電極を皮膚に密着させ, 電気刺激することで疹痛の緩和と局所血流の改善を促す効果がある. 円錐形状の金属電極を用いた体表面刺激療法である.
- 2005-03-01
著者
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