医療機器管理室施設整備事業の実施に向けて(<特集>:医療機器管理の現状と医療機器管理室施設整備事業の推進)
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概要
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わが国の医療は, 1961年に実現した国民皆保険制度の整備とフリーアクセスの仕組みの下, 世界最高の平均寿命,健康寿命を達成し, WHOからも世界最高と評価されている. しかし, 一方では, 少子高齢化の進展, 医療技術の進歩, 国民の意識の変化等を背景として, より質の高い効率的な医療サービスを提供するための改革を推進することが求められている. こうした中で, ますます高度化する医療への要求に答え, 国民の保健医療水準の向上に貢献していくためには, わが国発の革新的医療機器の研究開発を進め, 臨床現場へ迅速に導入することが重要である. その一方で, 高度化する医療機器の不適切な使用, 保守管理の未実施による医療機器の不具合等での医療事故が多発しており, 患者安全への対応の必要性が増大している中, 医療機器の適正な使用の推進や保守,管理の重要性も増してきている. 医療機器産業ビジョン 厚生労働省では, わが国の医療機器産業の現状や今後の課題について分析を行い, これらについて関係者と認識を共有するとともに, 医療機器企業各社に対して国際競争力の強化に向けた積極的かつ戦略的な行動を呼びかけ, 同時に国民の医療機器に対する理解の深化を目指し, 平成15年3月31日に「医療機器産業ビジョン」を策定した(図1).
- 日本医療機器学会の論文
- 2004-11-01
著者
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