熱量供給線が二直線より成る内燃機關サイクル公式と其應用
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概要
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内燃機關のインヂカトル線圖の熱量供給線は極めて多種多様の形状を採る。是等多様のサイクルに稍々近い形状を任意に描き出す爲には熱量供給線として定積直線部分と其終りの點より熱量遮斷點に向つて一般に傾斜する直線部分との二直線を有するサイクルを想像し、各直線部分の終りの圧力を増減するのが最も便利である。故に上述の如きサイクルに對する理論的平均有効圧力公式及熱効率公式を求めた。次に此熱効率公式は従來知られたものよりも更に一般的形であるから之よりサバテ、ディーゼル、オットー等の各標準型サイクルに對して先人の求めた公式が其特別なる場合として誘導し得ることを立證した。而して更に上述の公式の應用として實際數値を當嵌め次の如き研究を行つた。(1)圧縮比及遮斷比一定なるディーゼル・エンジン・サイクルに於て定積部分の終りの圧力と遮斷點の圧力とが互に増減するとき平均有効圧力及熱効率が理論的に變化すべき傾向。(2)圧縮比及供給熱量一定なるサバテ・サイクルに於て最高圧力の増減によつて平均有効圧力及熱効率が理論的に變化すべき傾向。但し應用に於ける數値計算は何れも瓦斯の比熱一定なる場合と瓦斯の比熱が温度の一次式なる場合とに就て之を行つた。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1931-10-01
著者
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