賃金支拂制度に就ての一考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
現在賃金支拂制度は一般に刺戟的のもので出來高拂制度が多く用ひられてをるが、この制度では殆ど勞力に對する報酬のみで、年巧とか勤續とかは僅かに加味されてをるに過ぎない。中には全々考慮されてゐないものがある。實際勤續年數と技倆の向上が正比例し且技倆の向上につれてそれ相當の仕事を與へることは絶對に不可能であるから、合理的賃金支拂制度は多量生産の工場を除いて、一般機械工業に関する工場作業に對しては課業制度が最も適當してゐると思ふ。この課業制度の内勞資共に都合のよい制度の私案を示し、合せてタスクポイントの決定方法についての意見を述べる。
- 1934-12-01