小型ディーゼル機關に就て
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概要
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小馬力の瓦斯、石油機關が蒸気機關に代つて表はれたことの理由を述べ、次にデーゼル機關の發明によつて著しく之が經濟的動力として認められるに到つたことを説明した。即ち我國に於ては昭和4年頃より漁船に用ひられ今日では1,000HP.以上のディーゼル船が多數採用されるに到り、又同時に工場に於ては工場用動力及び發電機原動力として用ひらわ、自動車、航空機にも應用さわる時期に達したことを説いた。本講演では普通構造を有する1気筒80BHP.以下の小型ディーゼル機關に就て述べた。主としてサイクル、燃料油噴射型式に就て説明し、種々の分類によつて機關の型式、構造を設き、用途竝に經濟に就て説明した。著者は又實際の資料から數値を以て告種内燃機關の運轉經費を比較して小馬力ではディーゼルと焼玉機關とは其經費に大差のないことを示し、小馬力に於ては特にディーゼル機關を用ひなくとも焼玉機關の方が適することを指摘した。最後に國産ディーゼル機關が相當の完全なる設計工作、材質を以て製作せられ外國製品に比して遜色のないことを説明した。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1934-04-01
著者
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