車輌臺枠の全電気鎔接作業に就て
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概要
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車輛の臺枠を全部電気鎔接に依つて構成せんとすることは當工場としては勿論のこと一般車輛製作工場としても全く新しい試であるので、本作業に要すべき設備及工具等は特別に何も持ち合せなかつたが、今日迄に車輛の修繕竝に試驗貨車の臺枠に電気鎔接を應用して得た僅の經驗を基礎として本作業を施工した。其の目的とする所は將來車輛の製作が總て電気鎔接によることあるべきを豫想し、之に對する設計竝に設備工具等Q實際上の經驗を得んが爲である。以下臺枠各部の電気鎔接作業に於ける構成段取り及這具立、鎔接の順序、歪の模様、歪の矯正法、得たる經驗等に就て述べる。尚本作業の電気鎔接は總て金屬電弧鎔接法によつたのである。
- 1934-03-01