磁歪現象を應用したる捩り振動測定器
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概要
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強磁性體で作つた試驗棒に直流電流を通じつつ之に衝撃を加へると、分子が此直流電流で作られる輪状磁場内で振動し、電流を取去つた後も其の方向に永久磁化する。斯く輪状に磁化したる試驗棒に捩りモーメントを加へると、磁歪現象に依て捩りに比例した磁束が縦軸の方向に發生する。故に試驗棒の周圍にコイルを捲き其の端をオッシログラフ等に接續すれば、試驗棒に作用した捩りモーメントの變化を電気的に知る事が出来る。本文に於ては先づ試驗棒に作用する捩りモーメントとコイルに發生する電流との關係を論じ、之を應用して作つた捩り振動測定器の構造及性能を述べ、従來使用せられてゐるガイゲル・トーショグラフとを比較した。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1934-06-01