鐵道軌條の受ける繰返彎曲
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概要
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彈性的の繼手を有する軌條が連續せる彈性的基礎の上に置かれて一個の荷重を支へる時軌條の受ける彎曲モーメントを計算し荷重の位置によりて變化するモーメントの上下兩極限値を見出し次に材料の疲勞の強さの實驗的根據より見て最も早く破壊を起すべき危險断面の位置を定める計算法を示した。此計算法を實例に就て示す爲二種の軌條を取りて数値の計算を試み危險断面の繼手よりの距離變に彎曲モーメントの大さを見出した。材料の受ける繰返彎曲作用は繼手の締付程度によりて變ずる筈である。繼手が極めて堅く締付けられる時は繼手のない完全な軌條に比べて彎曲作用大差なきも之に反して最も極端なる場合として繼手が全く緩む時を考へれば繼手のない場合に比べて約33%程大なる彎曲作用を受ける。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
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