倉石・久野式繰返捩試験機
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概要
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特殊電動機に交流を通じて電動子に囘轉振動を起させ、その一端に取付けた試験片に繰返しトルクを加へて材料の疲労試験を行ふ。試験片の他端には捩リ桿をつけ其の捩れは光学的方法で測り試験片は加はるトルクを精密に知る。試験片に加はるトクルは電圧調整器によつて電動機に加はる交流を加減する事により容易に調整し得るが、一方試験中には試験片が折れかゝりその剛性率が變つても試験片に加はる最大應力が略一定はなるやうに出来て居る。電動子の他端には補助捩桿があり是によつて繰返トルクの上に定常トルクを重ねて(+)(-)異りたるトルクを試験片に加へ得、又靜的試験をも行ひ得る。別に写真装置があり試験の進行状態を記録する事が出来る。本機の主要項目は次の通りである。標準型試験片{直径7mm、平行部長さ14mm 主として鐵鋼に用ふ 直径9mm、平行部長さ18mm 主として非鐵金属に用ふ最大繰返トルク ±300kg cm、最大定常トルク 600kg cm 標準繰返し速度 毎秒30サイクル
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1931-06-01