ベルトン水車の水力効率に就いて
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概要
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ベルトン水車の各水承は可成の期間噴出水を受け續けるにも拘らず、從来の水力効率の式は水承は或る代表的位置1個所で瞬間的に水に働かれるものとして導かれて居る。式は簡単であるが勿論不充分で時に實験結果の説明に窮する。正しい効率の式は別々に変化する水車の模様を如實に考慮しなければ求められないであらう。此の目的で最初任意の位置に在る水承に単位時間に相對的に入り込む水量を與へる式を求め次に之と水承損失とから該水承1個に對する瞬間水力効率の式を導き、更に之を受水期間に積分する事に依り平均水力効率を表はす一般の式を見出し、最後に此の式を應用して水車の性能の二三に説明を加へたものである。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 1931-04-01