川崎病, アナフィラクトイド紫斑病および感染症の血漿中プロスタグランディンE_2, F_<2α>値
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概要
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急性期および回復期の28例の川崎病, アナフィラクトイド紫斑病10例, 細菌およびウイルス感染症16例, 健常小児10例について血漿中PGE_2およびPGF_<2α>値を測定した.1.急性期川崎病で各種解熱剤および抗炎症剤の投与がなかった薬剤未使用群では血漿中PGE_2値の著明な上昇とPGF_<2α>/PGE_2比の低下がみられた.また各種解熱剤および抗炎症剤を投与された薬剤使用群の血漿中PGE_2値は薬剤未使用群に比して低値であった.2.アナフィラクトイド紫斑病の血漿中PGE_2値は, 紫斑が全身に出現した1例を除き正常範囲内であった.3.細菌およびウイルス感染症の血漿中PGE_2値は正常範囲内であった。4.川崎病およびアナフィラクトイド紫斑病の血漿中PGF_<2α>値の有意な上昇は認められなかった.川崎病では, PGF_<2α>に比してPGE_2のより選択的産生遊離が考えられ, 免疫・炎症反応として重要な役割を果たしているものと思われた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1985-03-30
著者
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