気管支喘息におけるアセチルコリン吸入試験の標準法の臨床的検討
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概要
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標準法によるアセチルコリン(Ach)吸入試験を正常者45名と喘息患者132名におこない, その臨床的意義を検討した.被験者は倍々に濃度の増すAch溶液を2分間吸入し, 吸入後のFEV_<1.0>が試験前値に比して20%以上低下した時に, 吸入したAch溶液濃度をAch閾値とした.正常者のAch閾値の幾何学的平均は32384μg/mlであり, 喘息患者のそれは1538μg/mlであり, 両者の境界値は10000μg/mlと考えられた.重症度別に喘息患者を分類すると, 重症者ほどAch閾値が低値を示す傾向を認め, この傾向はFEV_<1.0>%が70%以下の気道閉塞のあるものを除外しても同様であった.Ach閾値はFEV_<1.0>%, FEV_<1.0>(予測値に対する%値)とは低いが有意な相関を示したが年齢とは関連がなかった.吸入Ach溶液濃度とFEV_<1.0>減少率の用量反応曲線でのAch閾値附近のslopeの意義も検討した.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1984-03-30
著者
-
牧野 荘平
獨協医科大学
-
戸田 正夫
獨協医科大学内科
-
本島 新司
獨協医科大学アレルギ-内科
-
山田 吾郎
獨協医科大学アレルギー内科
-
山井 孝夫
獨協医科大学アレルギー内科
-
池森 亨介
下都賀郡市栃木医師会病院
-
池森 亨介
獨協医科大学 熱帯病寄生虫
-
湯川 龍雄
獨協医科大学呼吸器・アレルギー内科学教室
-
山田 吾郎
獨協医科大学呼吸器・アレルギー内科学教室
-
生井 聖一郎
獨協医科大アレルギー内科
-
福田 健
獨協医科大学
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