アレルギー疾患およびその他の疾患における血清 immunoglobulin 値に関する臨床的研究
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概要
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種々アレルギー疾患, その他の疾患(肝・疾患, 癌, 尿毒症, SLE, 糖尿病)および健常者(成人)の血清 immunoglobulin 値を IgE 382名, IgD 243名, IgG, IgA, IgM 251名について測定した.IgE は, Phadebas IgE test kit (RIST, Pharmacia), IgD, IgG, IgA, IgM は single radial immunodiffusion (Hoechst)により測定した.1) アレルギー疾患中, 特にアトピー性皮膚炎, 成人および小児喘息のreaginic group で IgE および IgD は最も高値であった.2) IgG, IgA, IgM は種々アレルギー疾患相互間で, また reaginic, non-reaginic group で差なく正常範囲であった.3) 肝疾患中, 肝硬変ですべての immunoglobulin 値が最も高値を示した.特に IgE の上昇率が最も高く, 健常者の約10倍で成人喘息の reaginic group とほぼ同値であった.次に IgD (2.6倍), IgM および IgA (2倍), IgG (1.5倍)の順に上昇していた.4) 本研究では, 健常者 immunoglobulin 値より低値を示す疾患はみられなかった.
- 1974-12-30
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