Tranilast (N-5') の細胞性免疫-遅延型過敏反応-に対する影響
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概要
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肥満細胞からの chemical mediator の遊離を阻止する抗アレルギー剤の tranilast (N-5') の遅延型過敏反応に対する影響を in vitro で検討した. N-5'は, 結核菌菌体成分 (BCG-CWS) によるリンパ球幼若化反応を濃度依存的に抑制していた. BCG-CWS 刺激リンパ球培養上清はマクロファージの腫瘍細胞に対する cytostasis 作用を誘導するが,それは, N-5'添加時の培養上清では低かった. このことより, N-5'はリンフォカイン放出も抑制していると考えられた. BCG-CWS 抗原によるリンパ球幼若化反応はOKT4陽性Tリンパ球の慟く遅延型過敏反応であり, N-5'は遅延型過敏反応を抑制していることが証明された.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1991-03-30
著者
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