ハウスダスト・ダニ鼻アレルギーにおける皮膚テストの検討
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概要
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HDおよびダニによる鼻アレルギー患者を対象として皮内テストとスクラッチテストを行いその成績を比較した.さらに鼻誘発テスト, RASTとの関連について検討し, 以下の結果が得られた.1.ダニの皮内テストは高齢者にも高い陽性率を示したが, false positiveの可能性が高い.2.RASTはHDよりダニを測定したほうが有用である.3.10歳以下ではダニのRAST陽性率が皮内テストとスクラッチテストの陽性率を上回り, 小児でのHD・ダニアレルギー診断は皮膚テストを施行しなくてもダニのRASTで診断できると考えられる.4.皮膚テストはHDの皮内テストとダニのスクラッチテストの組み合わせがfalse positive, false negativeの症例が少なく有用である.5.HD皮内反応閾値と皮内反応の強さは鼻誘発テストおよびRASTと有意な相関を示し, HD・ダニの感作の程度を知る上で有用と思われる.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1990-04-30
著者
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