正常及び気道アレルギーモルモットにおける呼吸器組織中サブスタンスP免疫活性の検討
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概要
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正常モルモット呼吸器組織におけるSP免疫活性を, N端特異抗血清R400を用いる特異ラジオイムノアッセイにて検討した, さらに, 気道部位によるSP含有量の差異を検討した.次に, モルモット抗OA血清を用いて, モルモットを受身感作し, 抗原(OA)を吸入暴露した後の呼吸パターン及び呼吸抵抗と, 気管, 大気管支, 下肺におけるSP免疫活性の変動を検討した.正常モルモット呼吸器組織におけるSP免疫活性は, 組織湿重量1g当たり0.1-10pmolの含有量であり, 大気管支が最も高濃度であり, 下肺, 気管の順に低下した.次にOA受身感作モルモットにおいてOA暴露3分後に呼気の延長及び呼吸抵抗の上昇に一致して, 気管, 大気管支, 下肺, のSP免疫活性は, いずれも暴露前のSP免疫活性と比較して有意に減少した.また, 6時間後にはほぼ暴露前のSP免疫活性にまで回復した.これらの結果は, SPがin vivoにおいて気道1型アレルギーによる即時型反応に関与していることを示唆している.換言すれば, 喘息においてSPが自律神経とアレルギー反応の接点として平滑筋収縮及び気道過敏性の調節に重要な役割を果たしている可能性を示していると考えられる.
- 1988-12-30
論文 | ランダム
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