Isoproterenolのモルモット気管筋弛緩作用のステロイドによる促進機序について : ステロイド誘導蛋白の関与の検討
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概要
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ステロイドはβ-刺激剤の効果を促進するがその機序は未だ明らかでない.前報ではisoproterenolのモルモット気管筋弛緩効果のステロイドによる促進の時間経過を検討し, 速やかに発現する促進と潜伏時間を経た後に発現する促進の2種類があることを報告した.著者らは前者をRapid-onsetの促進, 後者をslow-onsetの促進と称した.本研究では, 蛋白合成阻害であるcycloheximideが, これら2相性におこる促進にどのような影響を及ぼすかを検討した.10μg/ml, cycloheximideは, 1×10^<-4> Mdexamethasoneによるrapid-onsetの促進には影響を与えなかったが, slow-onsetの促進作用の発現を抑制した.この結果は間接的にではあるが, slow-onsetの促進発現には蛋白合成が必要であることを示す.これにより, この促進がステロイド受容体を介した作用である可能性がより高くなった.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1983-12-30
著者
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