モルモットを用いたラノリンの接触アレルギーの検討
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概要
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ラノリンの接触感作性に関してモルモットを用いた接触感作性試験を行ったところ, ワックスエステルを主体とするラノリン誘導体は感作性陰性であったが, 英国局方ラノリンアルコールに強い感作性陽性反応を認めた.ラノリンアルコール中の感作原はメタノール, アセトンに溶解する成分であったが, 極性的にひろがりを見せる微量成分の複数集合体であることが示唆された.また, alphatic alcoholやaliphatic diolには感作性は認められなかったが, aliphatic diolの極性に類似した強感作性画分をHPLCで細分画し, 13^C-NMRスペクトルおよびGC-MSの分析の結果, 感作原はラノステロールの酸化誘導体で, 分子内に水酸基を2-3個有し, 二重結合およびケトン炭素を含む化合物であることが示唆された.
- 1982-12-30
著者
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