抗原パルス脾細胞の静注による遅延型過敏反応の抑制
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概要
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in vitroで抗原を化学的に結合させた細胞を静注することにより, 免疫応答が抑制されることはよく知られている.しかしながら, そのような方法は人工的すぎて, 生体に侵入した抗原による抑制の最初のステップを解析する上に最適とは言い難い.本研究では, in vitroで蛋白抗原であるニワトリ卵白リゾチームをマウス脾細胞とともに短時間培養するという, より自然な方法で抗原をパルスし, その細胞をあらかじめ静注することによりin vitroの細胞増殖反応および足蹠反応などの遅延型過敏反応が強く抑制されることを発見した.その抑制には, 抑制性細胞によらない即時型トレランスと, 抑制性T細胞によるものとの2つの機序が存在することが明らかにされた.さらに, その抑制性細胞は誘導に用いた脾細胞が異系または同系かによって, 抑制活性の発現形式を異にするということが示された.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1982-11-30
著者
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