ヒト免疫グロブリンのF(ab')_2フラグメントのカルボキシル末端の構造
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概要
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ペプシンの部分消化で得られる正常ヒト免疫グロブリン(Ig)のF(ab')_2フラグメントをさらにトリプシンで処理すると, IgG1由来のF(ab')_2が選択的にFab(t)になり, F(ab')_2のC末端近傍を構成し, H鎖間S-S結合を含むフラグメントを遊離することがわかった.このフラグメントの構造研究から, IgG1由来のF(ab')_2は大部分が234番目のLeuをC末端とする均一なものであることが明らかとなった.またIgG2由来のF(ab')_2はValをC末端とすることが推定された.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1982-07-30